『エコリンコ3』はなぜ、AC電源駆動にこだわるのか?

 いわゆる「消費電力の見える化」が可能な電力量計測器やスマートメータには、すでに沢山の機種があります。

 その中で、『エコリンコ3』がなぜ設置時の取り回しに優れたバッテリー駆動を採用せず、あえてAC電源駆動にこだわっているのかについて、少しお話をさせてください。



『エコリンコ3』がAC電源駆動を採用しているのには、大きく2つの理由があります。


 ひとつは「データの連続性」を維持するため。
 もうひとつは、電圧の推移まで加味した正確なワット数(電力・W)を表示するためです。


データの連続性を維持することの重要性


 バッテリー式の場合、バッテリー寿命である数カ月から半年程度の期間でどうしても計測器自体の電源が切れてしまいます。確かに、バッテリーが切れたら、あるいははバッテリーが切れそうになっていたら、すぐに交換すればいい話です。

 しかしながら、バッテリーが切れてから交換するまでの間、どうしても計測器は計測データを取得できません。

 この「データの途切れ」。家庭の節電のために計測器を使っているだけであればさしたる問題ではありません。ですが、研究目的で信頼性の高い通年データを取得したい場合には致命的です。データの途切れがたとえ数日、数時間、それこそたったの数分間であっても、昨年対比や昨月対比といった期間ごとの比較が正確に行えなくなりますので……。

 このような理由で、バッテリー寿命を気にせず安定したデータ取得を行い続けるため――すなわちデータの連続性を維持するために、『エコリンコ3』ではあえてAC電源(コンセント)駆動を採用しています。


 なお、『エコリンコ3』ではAC電源駆動だけではなく、その他の機能によってもデータの連続性を保持するための工夫が設けられています。


「停電時連続稼働機能」


 たとえ停電が起こっても、内部バッテリーで最大10分間の連続稼働を行えます。

 !停電しても、10分以内にブレーカーを上げれば計測データは無事!


「ネットワーク障害時のデータ保持機能」


 ネットワーク障害により無線LAN通信が途切れた場合、計測器内のメモリに計測データを最大で3日分、保持し続けます。そして通信の回復後には、貯まった分の計測データをデータセンターにアップロードしてくれます。

 !72時間以内であれば、ネットワーク通信が途切れても計測データは無事!


ボルト数(電圧・V)の取得にはAC電源が必須


 正確なワット数(電力・W)を計測するためには、アンペア数(電流・A)だけではなくボルト数(電圧・V)を同時に計測する必要があります。家庭用電源において、電圧は地域の電力事情に応じて95V~107Vの間で常にゆらいでいるためです。

 ちなみに、コンセントから電源を取らないバッテリー式の計測器では、その多くがボルト数(電圧・V)を取得せず、固定のみなし値(100Vなど)を使います。すると、95V~107Vで推移する電圧と電流から計算した正確なワット数(電力・W)と比較した場合に、最大で15%もの誤差が出てしまうのです。


 上記のような誤差を出さないよう実際のボルト数(電圧・V)を取得するには、どうしても計測器の電源をAC電源に求める必要が生まれます。

 『エコリンコ3』がAC電源にこだわる最大の理由です。

 ……ともあれ、計測器の電源をAC電源から取りさえすれば正確なワット数(W)を取得できるかというと、そうでもありません。

 コンセントから流れる電圧(V)と電流(A)を正確に取得し、それらをさらに「計量法に基づく計算方法」で計算することにより、はじめて課金用計測器に相当する計測(誤差2%以内)が可能となります。


 すなわち、『エコリンコ3』は

 ①コンセントからボルト数(電圧・V)を取得し、
 ②クランプ(CT)からアンペア数(電流・A)を取得し、
 ③計量法に基づく計算方法によって高精度でワット数(電流・W)を計算できる計測器なのです。


 なお、今回の追加説明にあたってお客様からのご指摘、ご意見に対するお詫びも投稿いたしました。
 詳しくはこちら「『エコリンコ3』商品説明についてのお詫び」をご覧ください。

About Author: kokubo

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